鍵盤楽器奏者・武久源造と山川節子の活動記

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<<   作成日時 : 2008/02/13 02:11   >>

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かつて、我が家には8ミリフィルム映写機と録画機というものがあった。
「私にも写せます」といううたい文句とともにカセット式の8ミリも登場した。
その頃、録音機材としては細いオープンリールテープやソノシートが
その場での録音に使われていた。レコードの簡易版としての役割もあり、
アストロ○ーイなる番組の主題歌もソノシートで持っていた。
学習雑誌の付録などにソノシートが付いてきたこともあった。
発売されたばかりの家庭用オープンテープデッキはくるくるまわるのが面白く、
巻き取られたテープの端が、尻尾のようにクルクルするのも楽しかったものだ。
またヘッドカバーがスポッと抜けたりなんかして、当然それで遊んだ。
テープをハメなくてもガッッッチャンとレバーを動かしてスイッチを入れるだけで
歓喜の世界だった。親の制止もどこふく風、夢中でいじりまくった。
また、当時のレコードといったら、厚くて固くて、それでいてすぐ割れて、
ケンカしてレコード盤をたたきつけて割るという怖いシーンをテレビで見て
我が家では誰も割りませんようにと願ったりもした。
「赤胴鈴○介」とか「どんぐり○ろころ」なんていうものも厚手のレコードで
童謡のレコードなどには盤面にきれいなカラーの絵がついてたりした。
その後、テープの斜めつなぎに没頭することとなるオープンリールや、
つなげないカセットテープが主役となった。
そのころのカセットテープは時々からまったり、伸びたりして、
開けてはならないそのケースを開け、
ビロビロローンと飛び出してしまったテープを
途方にくれながらゴミ箱へ押し込めたこともあったっけ。
もちろんうまく戻せて、ネジの締め具合をゆるめに調節して
復活したテープだってたくさんあったよ。
長いこと、このカセットテープにはお世話になったけれど、
レーザーディスクだのCDだのMDだのが出てきて、
ICレコーダーとまでになると、とっっても便利だけれども
昔々の蓄音機の前に正座して聞いていたような
ありがたみなんかは全く無くなってしまった。
針を乗せる緊張感も無い。
家族全員が集まるまで待って、見たり、聞いたりした行事性もない。
食事をしていても、電車に乗っていても、寝てても、本を読んでいても、
お風呂に入っても、何か鳴ってないといられない人までいるそうだ。
時代とともにそうなってきたことは否めない。
そんな昨今ではあるが、まだナマの感動は残っている。
自分の記憶を辿ると、苦労してチケットを手に入れ、
足を運んで聞いたものの記憶は、消えることがない。
もちろんレコードもCDも聞いて感動したことはたくさんあるし、
CDの作り手に加わることだってあるから、
封を開けて初めてきくときの感動、そして臨場感ある音と
澄んだ空気感なんかを感じちゃったら、もう、
何をする手も止めて聞き入ってしまう。
でも、敢えて反論を恐れつつ!(ちゃんと恐れている)も言うのだが、
ナマの魅力は全然違う。
生身の人間がそこで「演奏する」という冒険を試みていて、
その場の空気の一隅を自分が作っているのだから。
自分がその場にいること、自分がそこで反応していることが
奏者に伝わって演奏を変えたり作ったりしていく。
そしてさらなる大きな波動を奏者から受ける。
なんて幸せなことじゃあないか。
心と体を整えて、演奏会に出かけよう。
どんな世界に入れるのだろうか?期待が高まり、軽い緊張感も覚える。
音に身をまかせ、音に包まれる幸せを感じながら、
暗い客席の中で私の心は発光しはじめる。

武久源造のコンサートも大勢の人のそれぞれの心の光とともに
反応し、増幅されてゆく。
3月18日の東京・渋谷・能楽堂でのコンサートは一体
どんな波動になってゆくのだろうか。今から楽しみである。

3月18日(火)7時開演
渋谷セルリアンタワー能楽堂
「ハッピー バースディ J.S.バッハ」
5000円〜2000円(学生)
パルティータ第6番
ファンタジー
フランス組曲第1番ほか
チケット:東京文化会館チケットサービス03-5815-5452
      CFAインターナショナルサポートビューロー0120-465-056









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